氏 名
滝本 守
 所 属
KSS OB会
 掲 載 日
令和06年02月24日
表 題

 唱歌「鎌倉」の紹介

本   文 

 唱歌「鎌倉」は、大正3年(1914年)刊行の「尋常小学唱歌」(教科書)の中に掲載された文部省唱歌です。作詞は、国文学者で国定教科書の編纂に携わった芳賀矢一氏です。作曲者は不詳。歌詞は1番から8番まであり、鎌倉の名所や歴史上の人物の故事を紹介する内容となっています。

 1番 七里ヶ浜のいそ伝い 稲村ヶ崎名将の 剣(つるぎ)投ぜし古戦場
 2番  極楽寺坂を越え行けば 長谷観音の堂近く 露坐(ろざ)の大仏おわします
 3番 由比の浜辺を右に見て 雪の下村過ぎ行けば 八幡宮の御社(おんやしろ)
 4番 上るや石のきざはしの 左に高き大銀杏 問わばや遠き世々(よよ)の跡
 5番 若宮堂の舞の袖 しずのおだまきくりかえし 返せし人をしのびつつ
 6番 鎌倉宮にもうでては 尽きせぬ親王(みこ)のみうらみに 悲憤の涙わきぬべし
 7番 歴史は長き七百年 興亡すべて夢に似て 英雄墓は苔むしぬ
 8番 建長円覚古寺の 山門高き松風に 昔の音やこもるらん

 唱歌「鎌倉」に唄われたル-トを辿って、稲村ヶ崎をスタ-トして、極楽寺、長谷寺、鎌倉大仏、鶴岡八幡宮、鎌倉宮、源頼朝の墓を廻り、最後に北鎌倉の禅寺を巡り作詞の意味を体感してきました。令和の観光ガイドブックと相通じるものがありました。

写真説明
 写真1 稲村ヶ崎  1番の「名将」=新田義貞の鎌倉攻めにまつわる伝説の場所
 写真2 鎌倉大仏 2番の「露坐(ろざ)の大仏」=鎌倉大仏
 写真3 鶴岡八幡宮 4番の「大銀杏」で、1219年の源実朝の故事を言い伝えています樹齢1000年越えの大銀杏は、2010年3月の雪と強風で倒木し、現在2代目銀杏の若木が生長中です。
5番の「しずのおだまき」は、静御前が舞を踊った時の歌の一部
 写真4 鎌倉宮

6番の親王(みこ)」=護良親王(もりながしんのう)
足利尊氏に敗れた護良親王を、ご祭神として祀っています。

 写真5 頼朝のお墓

7番の英雄」=源頼朝(没年1191年)

 写真6 建長寺山門 鎌倉五山第1位の建長寺の山門(国重文) 第2位は円覚寺

以上 

       
 
写真1
 
写真2
 
写真3
 
             
       
 
写真4
 
写真5
 
写真6
 
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