氏 名
深澤 保幸
 所 属
東燃清水OB会
 掲 載 日
2025年04月08日
表 題

 私の郷里

本   文 

 私の郷里は、静岡市清水区小島町(静岡県の中央部の一番細くなっている辺りで、海から約4km北上)、以前はお茶とみかんが盛ん(中学校の校章や校歌にも登場)でしたが、今はこれといった特色のないよくあるただの田舎です。
 しかしこの地は一昔前の江戸時代小島藩一万石(現在の静岡・清水の大部分にあたる30ケ村を拝領)の大名が居た城下村?でした。
 小島町文化財を守る会作成の資料によると、小島藩城主瀧脇松平家は将軍となり徳川を名乗った家康以前の三河松平家の分家(18松平の一家)であり、宝永元年(1704年・関ヶ原の戦いは1600年)この地に陣屋を構築し、明治維新までの174年の間駿河の国から甲州に抜ける要路身延路において藩政の本拠とした。
 約5000坪の敷地に「虎口」や「見事な石垣」等「城並みの縄張りの遺構」が良好な状態で残っていることから、平成18年7月に「文化財保護法に基づく国史跡」に指定された。
 明治後、小学校や公会堂と使われてきた御殿(書院)を陣屋の元の場所へ移築復元する工事が、昨年12月に完成し当時の陣屋風景をちょっと見ることができます。この陣屋跡地はつい最近まで畑になっていたところもあり、石垣の補修や芝生等公園化の完了は後2.3年先との事。
 東名清水IC、又は新東名新清水ICから約15分、暇と歴史に興味のある方は、HPを確認の上一度いらしてみてはどうでしょうか

注: 大名とは将軍から1万石以上拝領の武将
  陣屋とは2万石以下の大名は、無城主格とされ城を構えることが許されず居所は陣屋と称した。

以上 

     
 
書院全景
 
書院内部1
 
         
     
 
書院内部2
 
陣屋跡案内
 
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