氏 名
吉浜 裕嗣
 所 属
東燃川崎OB会
 掲 載 日
2025年11月08日
表 題

 福島の山で天気を学ぶハイキング

本   文 

 福島県で山岳気象予報士から山の天気を学びながらハイキングを楽しむツアーに参加してきました。当日は本州の南を台風が東進し、西からは前線が近づいてくるとの生憎の予報でした。バスで吾妻山の浄土平に着くと、登山予定の一切経山に雲がかかり強い風が吹いているようで、頂上まで登れるか、それとも途中で退却することになるか心配でした。
 雨具を着けて出発し、途中の避難小屋で休憩と昼食を取ってから頂上を目指しました。頂上に続く尾根の手前から予想通り風が強くなってきて、数人が1人のガイドと避難小屋へ退却し、残りは山岳気象予報士と別のガイドの気象判断・指導のもと頂上に向かいました。尾根に出ると風速20mくらいの強風が時々吹いて、耐風姿勢で風をやり過ごし苦労しながらも頂上に立つことができました。

 予定では2日目に磐梯山、3日目に安達太良山でした。2日とも雨の予報ですが、気象予報士は風向きを考慮して予定を入れ替えました。予想通り、2日目は日本海からの西風が吹き、雲は西側の磐梯山に弱められて、安達太良山は朝方の小雨だけとなり、支障なく頂上に登り紅葉も楽しみました。
 3日目は東の太平洋からの風が吹き、海からの湿った空気は東側の安達太良山系に遮られ西側の磐梯山では高曇りで眺望が効く天気となり、裏磐梯の湖沼や東北南部の山々を眺めながら紅葉の中のハイキングを楽しめました。

 今回のハイキングは秋晴れとはなりませんでしたが、風速20mの強風や耐風姿勢を体験し、また風向きも考慮して登山する重要性を再確認できました。

写真説明
 写真1 酸ガ平避難小屋を後にして一切経山頂上を目指す
 写真2 強風の一切経山頂上に到着(筆者は左、右は山岳気象予報士)
 写真3 下山時には雲が切れて黄葉の先には吾妻小富士
 写真4 赤、黄、オレンジがきれいな安達太良山の紅葉
 写真5 磐梯山からの檜原湖、遠くは西吾妻の山々
 写真6 東側の安達太良山系に遮られた雲、手前の磐梯山裾野に雲はなし

以上 

       
 
写真1
 
写真2
 
写真3
 
             
       
 
写真4
 
写真5
 
写真6
 
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